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posted on 2021.05.13 (Thu) 2023.10.29 (Sun)

リッチリザルトに対応したローカル ビジネスの構造化データのマークアップ。

検索サイトの検索結果やGoogle Mapで、ナレッジグラフカードのリッチリザルトに対応させるためのローカル ビジネスの構造化データをJSON-LDでマークアップする方法のメモ。

 

リッチリザルトと構造化データ、JSON-LDの書式の詳細は前の記事を参照。

 

Googleのローカル ビジネス公式ドキュメント

schema.orgのローカル ビジネス公式ドキュメント

ローカル ビジネス(LocalBusiness)とは、「特定の物理的に有形なビジネス、または団体・組織の支店。例えば、レストラン個人店、レストランチェーンの特定の支店舗、銀行の支店、診療所、クラブ、ボーリング場など」のこと。(schema.org)

 

ローカル ビジネスの構造化データを記述することで、営業時間、各部門に関する情報、ビジネスについてのクチコミなどを検索サイトのクローラーに伝えることができる。

  1. オブジェクトのcontextを定義。「”@context”: “https://schema.org”」
  2. オブジェクトのタイプ(「LocalBusiness」またはサブタイプ)を定義。「”@type”: “Restaurant”」
  3. ローカル ビジネスの必須プロパティー「@id」、「address」、「name」を定義。
  4. ローカル ビジネスの推奨プロパティーの営業時間や電話番号などを定義。
  5. 必須や推奨ではないが有用と思われるプロパティーを定義。
  6. Googleのリッチリザルトテストツールで確認。

 

 

ローカル ビジネスのマークアップ

HTML内の任意の場所に、MIMEタイプ「application/ld+json」のscript要素タグで囲い、JSON-LDの書式でローカル ビジネスの構造化データを記述する。

 

公式ドキュメントにあるLocalBusinessのサブタイプ(StoreRestaurantHairSalonなど)をできる限り使用して各ビジネス拠点を定義する。

推奨プロパティー以外にもできるだけ詳細にプロパティーを定義する。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "Restaurant",
  "@id": "https://memo.ag2works.tokyo",
  "address": {
    "@type": "PostalAddress",
    "addressCountry": "JP",
    "postalCode": "000-0000",
    "addressRegion": "東京都",
    "addressLocality": "新宿区",
    "streetAddress": "新宿0-0-0"
  },
  "name": "memo メモ [AG2WORKS]",
  "description": "ローカルビジネスの説明文。",
  "telephone": "+810300000000",
  "url": "https://memo.ag2works.tokyo/restaurant/",
  "logo": "https://memo.ag2works.tokyo/logo.png",
  "image": [
    "https://memo.ag2works.tokyo/image01.jpg",
    "https://memo.ag2works.tokyo/image02.jpg"
  ],
  "geo": {
    "@type": "GeoCoordinates",
    "latitude": 35.6884118, //緯度
    "longitude": 139.6898167 //経度
  },
  "openingHoursSpecification": [
    {
      "@type": "OpeningHoursSpecification",
      "dayOfWeek": [
        "Monday",
        "Tuesday",
        "Wednesday",
        "Thursday",
        "Friday"
      ],
      "opens": "10:00",
      "closes": "20:00"
    },
    {
      "@type": "OpeningHoursSpecification",
      "dayOfWeek": "Saturday",
      "opens": "10:00",
      "closes": "19:00"
    },
    {
      "@type": "OpeningHoursSpecification",
      "dayOfWeek": [
        "Sunday",
        "PublicHolidays"
      ],
      "opens": "00:00",
      "closes": "00:00"
    }
  ],
  "slogan": "ローカルビジネスのスローガンやモットー。",
  "priceRange": "¥1000-2000",
  "paymentAccepted": "現金, クレジットカード, 各種交通系ICカード, 各種QRコード決済サービス",
  "servesCuisine": "ラーメン",
  "menu": "https://memo.ag2works.tokyo/menu/",
  "acceptsReservations": "True"
}
</script>

1.「@type」

ローカル ビジネスを記述する場合、「”@type” : “LocalBusiness”」よりも「”@type” : “Restaurant”」などローカル ビジネスの具体的なサブタイプを定義する。

2.「@id」

特定のビジネス拠点のグローバルに一意のIDをURL形式で指定する。IDは経時的に不変な値にする必要があり、複数のビジネス拠点がある場合はそれぞれが一意になるように指定しなければいけない。

3.「address」

ビジネスの物理的な場所。「address」プロパティーは「”@type” : “PostalAddress”」で定義される情報を持つ。できるだけ多くのプロパティを指定することをGoogleは推奨している。

4.「name」

ビジネスの名前。

5.「description」

ビジネスの説明。

6.「telephone」

顧客からの連絡を受けるメインの電話番号。電話番号には、必ず国コードと市外局番を含める。

7.「url」

特定のビジネス拠点の完全修飾URL。

8.「logo」

ビジネスのロゴ。ロゴのURLを記述するか、「”@type” : “ImageObject”」で定義する。

9.「image」

ビジネスの画像。検索サイトで適切な画像が選択されるようにするために、アスペクト比が16×9、4×3、1×1の高解像度画像(幅と高さをかけて50,000px以上の画像)を複数指定する。

10.「geo」

ビジネス拠点の地理的座標。「”@type”: “GeoCoordinates”」で緯度・経度を定義。精度は小数点5桁以上にする必要がある。(緯度・経度はGoogle MapのURLから取得できる。)

11.「openingHoursSpecification」

ビジネスの営業時間。「dayOfWeek」プロパティーはschema.orgの公式表記(正規URL)と短縮表記の両方が下位互換性の確保のためにサポートされているが、現在協議中のようなので要確認。

  • 終日休業は「opens」プロパティーと「closes」プロパティーの両方を「00:00」に設定。
  • 24時間営業は「opens」プロパティーを「00:00」、「closes」プロパティーを「23:59」に設定。

12.「slogan」

ビジネスのスローガンやモットー。

13.「priceRange」

ビジネスの相対的な価格帯。具体的な数値範囲を指定するか通貨記号の数(「¥¥¥」など)で桁数だけを指定する。

14.「paymentAccepted」

支払い方法。

15.「servesCuisine」

ローカル ビジネスが「FoodEstablishment」またはそのサブタイプの場合に記述。お店で提供する料理の種類。

16.「menu」

ローカル ビジネスが「FoodEstablishment」またはそのサブタイプの場合に記述。メニューのURL。

17.「acceptsReservations」

ローカル ビジネスが「FoodEstablishment」またはそのサブタイプの場合に記述。お店の予約が可能かどうか。真偽値、「Yes」か「No」の文字列、予約ページのURLのいずれかを指定する。

 

 

リッチリザルトのテスト

Google公式のテストツール(リッチリザルトテスト)を使って、記述したコードが正しくリッチリザルト対応しているか確認する。

リッチリザルトの可否と、コード内から検出されたリッチリザルト対象のアイテムが表示される。

 

公開しているページのURLでチェックする方法と、リッチリザルト該当箇所のscriptコードだけを直接貼り付けてエラーチェックする方法がある。

この記事のURL

https://memo.ag2works.tokyo/post-1733/

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リッチリザルトに対応したローカル ビジネスの構造化データのマークアップ。 | memo メモ [AG2WORKS]

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