#096
posted on 2024.07.06 (Sat)

VSCodeを旧バージョンで再インストール。

macOS(Big Sur)環境で、普通に使えていたVSCodeを一度アプリ終了してから起動しようとしたら突然起動できなくなったので、確認したことと復旧のためにVSCodeの旧バージョンを再インストールした方法のメモ。

※ おそらく、VSCodeの使用中のバックグラウンド自動アップデートで「version 1.90」から「version 1.91」になり、「version 1.91」が起動できない環境のためと思われる。

 

 

使用環境
macOS (Big Sur バージョン 11.7.10)
VSCode (version 1.90.2)
VSCode (version 1.91.1)

 

 

エラーの確認

MacのデスクトップのDockにあるVSCodeのアイコンをクリックすると、一瞬反応するが起動できないまま終了するので、ターミナルからVSCodeを起動してエラー状況を確認。

  1. 「--verbose」オプションを付与してVSCodeを起動。

※ パスを通していれば「code」コマンドでVSCodeを起動できるが、通していない場合は直接binを叩く。

※ インストールされているVSCodeのバージョンを確認したい場合は「-v」オプションで確認。

/Applications/"Visual Studio Code.app"/Contents/Resources/app/bin/code --verbose

--verbose : 「code」コマンドのオプション。起動時の読み込みファイルなど、実行時の詳細情報を表示する。

 

上記を実行すると、VSCodeを起動できずに「[1102:0705/183946.745713:ERROR:node_bindings.cc(162)] Fatal error in V8: v8::Template::Set Invalid value, must be a primitive or a Template」というエラーを含めたコメントが表示されるが結局詳細は不明。

[ GitHubに上がっていた関連issue ]

 

 

VSCodeの旧バージョンの再インストール

復旧するには「version 1.90」を再インストールするしかなさそうだったので、一度VSCodeをアンインストール、「version 1.90」を再インストールしてから自動アップデートを停止して対応。

 

(1) アンインストール

  1. VSCodeの「settings.json」や「keybindings.json」など、必要なファイルがあればコピーしてバックアップ。(今回の環境では、再インストールで「settings.json」は内容がすべて上書きされ、「keybindings.json」はそのままの状態で残っていた。)
  2. 「rm」コマンドで現状のVSCodeをアンインストール。

※ 現在のデータを流用したければ「”Visual Studio Code.app”」(アプリ本体)のみ削除を実行。

※ Finderで右クリック削除でも同じ。(「rm」コマンドの場合はゴミ箱に移動せずにそのまま削除される。)

rm -rf /Applications/"Visual Studio Code.app"/ #アプリ本体
rm -rf ~/Library/"Application Support"/Code #設定やキャッシュなど
rm -rf ~/.vscode/ #拡張機能(プラグイン)など

rm : ファイルやディレクトリを削除する。「-r」オプションでディレクトリも削除対象として再帰的に(深い階層から順に)削除する。「-f」オプションでエラーメッセージを表示せず強制実行。指定する名前の文字列にスペースが含まれる場合はダブルクオーテーション(“)で囲う。

 

(2) インストールと自動更新の停止

[ インストール ]

  1. 公式ドキュメントの過去のバージョン情報(version 1.90)に行く。
  2. 「Downloads:」の行にある自分の環境に該当するバージョンをクリックしてダウンロード。
  3. 解凍してインストール。(展開したアイコンを「アプリケーション」フォルダに移動。)

[ 自動更新の停止 ]

  1. VSCodeを起動して、メニューバーの「Code」>「基本設定」>「設定」を開く。
  2. 左カラムから「アプリケーション」>「更新」を開く。
  3. 「Mode」の設定を「none」か「manual」にして自動アップデートを停止。
  4. 一度VSCodeを終了し、再度起動できるかを確認。

※ 「Mode」の設定で自動アップデートを停止する前にVSCodeを終了すると勝手にバージョンアップされてしまい起動できなくなるので、その場合はまた再インストールし直す必要がある。

 

 

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VSCodeを旧バージョンで再インストール。 | memo メモ [AG2WORKS]

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